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熊本地震時の周産期医療

熊本地震における周産期医療対応

Fetal & Neonatal Medicine Vol.8 No.3, 33-36, 2016

2016年4月16日午前1時25分,熊本地方をマグニチュード7.3の地震が襲い,熊本市立熊本市民病院は建物崩壊の危険性から,重症入院患者の避難を余儀なくされた。同院北館3階新生児病棟に入院中の新生児集中治療室(NICU)18名,新生児治療回復室(GCU)20名の新生児についても,深夜での院内避難と緊急転院が喫緊の課題となった。熊本市内および近隣県のNICU施設への緊急連絡および搬送受け入れ体制の構築が円滑に進められたこと,道路や電話などの輸送通信に障害が少なかったことが幸いし,午前4時から5時間で37名の避難が終了した。
一方,熊本市内の多くの分娩施設も被災し,通常の分娩を行う施設,病床の確保も課題となったが,震災当日の夕方から分娩可能な施設間でのトリアージが開始された。
今回,県の中心的な総合周産期母子医療センターの機能が停止する前代未聞の事態において,どのような対応や対策がなされたのか,現場医師として報告する。
「KEY WORDS」熊本地震,周産期医療,緊急避難,災害対策

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録