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HCC Best Practice

愛媛大学医学部附属病院 第三内科における肝細胞がん治療の取り組み

3D Sim-Navigator下でバイポーラ電極を駆使し,TACE先行No-touch RFAにより肝細胞がんの予後改善をめざす

日浅陽一廣岡昌史

The Liver Cancer Journal Vol.11 No.2, 40-47, 2019

愛媛大学医学部附属病院 第三内科は昭和51年の開院以来,消化器,内分泌,糖尿病および代謝性疾患を診療の主軸として,幅広い臨床および研究活動を展開している。診療科名は第三内科であるが,大学院・大学としての講座名は,消化器・内分泌・代謝内科学講座を母体として,地域生活習慣病・内分泌学講座,地域消化器免疫医療学講座,地域医療学講座など,複数の講座のスタッフと連携して診療を展開している。
現教授の日浅陽一先生までの教授がいずれも肝臓内科を専門とし,さらに愛媛県における唯一の肝疾患拠点病院であることもあり,多くの肝細胞がんの患者を診療している。また,愛媛県は肝細胞がんの死亡率が全国の中でも相対的に高く,肝細胞がんの治療成績向上は県民医療の大きな課題でもある。このようななか,肝細胞がんに対して,全国に先駆けてRFAを導入し,さらにナビゲーション・シミュレーションシステムやデバイスの開発など先端技術を積極的に診療に取り入れて予後改善をめざしてきた。
ここでは,3D Sim-Navigatorの開発やバイポーラ電極の導入などにより根治性を高めたRFAの実施に注力する日浅陽一教授と廣岡昌史准教授に,その実際と今後の展望について伺った。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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