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目で見る肝癌

肝背側に突出し,消化管に近接する治療困難なHCCに対してRFAが施行された1例

佐藤公紀椎名秀一朗

The Liver Cancer Journal Vol.10 No.2, 11-17, 2018

ラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation:RFA)は450kHz前後の高周波を用いて熱を発生させ,癌を焼き切る治療法である。適切に行えば,低侵襲にもかかわらず根治性が高く,また,全身麻酔や開腹が不要なため,低肝機能や高齢者でも適応となる。
肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:HCC)では肝切除などの根治的治療を行っても5年以内に70~80%の症例で再発が起こるが,RFAは侵襲が少ないため再発時の再治療も容易に実施することができる1)
本邦では,全国1,000施設以上で年間3万件と世界でもきわめて多くのRFAが実施されている。しかし,RFAは単純な手技に見えるため,十分な研鑽を積まずに実施されていることが多く,施設間での技術格差が大きいことが問題視されている。
今回,病変が消化管などの腹腔内臓器に接しており,他院でRFAの実施が困難と判断された症例に対して,安全かつ確実にRFAを施行し,術後再発なく経過している症例を認めたため報告する。
「KEY WORDS」他院治療困難症例に対するRFA,RFAトレーニングプログラム

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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