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座談会(Round Table Discussion)

代謝関連肝癌の実態と病態

小池和彦川口巧建石良介田中真二

The Liver Cancer Journal Vol.10 No.1, 13-21, 2018

従来,肝癌の主因はB型あるいはC型肝炎ウイルスの持続的な感染であったが,予防や治療の進展によりウイルスは制御され,近年はウイルス感染を伴わないnonBnonC型肝癌の割合が増加している。
nonBnonC型肝癌の背景はさまざまであるが,飲酒や肥満に関連する代謝関連肝癌が主体であり,糖尿病との関連性も示唆されている。またNAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)からnonBnonC型肝癌に至るケースも少なくない。
本座談会では,代謝関連肝癌であるnonBnonC型肝癌について,その病態と発癌機序,さらに今後の対策として代謝関連肝癌患者をいかに拾い上げるかを,最近の研究をもとに3人の先生方にご討議いただいた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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