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目で見る肝癌

まれな画像所見を呈した巨大肝細胞癌の一例

佐伯一成山﨑隆弘前田雅喜田邉昌寛徳久善弘星井嘉信永野浩昭坂井田功

The Liver Cancer Journal Vol.10 No.1, 5-11, 2018

肝細胞癌(HCC)は慢性肝疾患を背景に発生することが多く,85%がC型肝炎ウイルス(HCV)またはB型肝炎ウイルス(HBV)のウイルス性肝炎を合併している。しかしながら,これらウイルス性肝炎を合併しないnonBnonC型肝癌が近年急激に増加しており5),そのハイリスク患者の囲い込みが問題となっている。その要因のひとつとして非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が注目されているが,組織学的に脂肪沈着や線維化を伴わない正常肝からの発癌も少なからず経験する。今回,高血圧や糖尿病といったメタボリック因子をもっていたが,肥満や脂肪肝などを伴っておらず,診断に苦慮したHCCを経験したため報告する。
「KEY WORDS」Gd-EOB-DTPA造影MRI-肝細胞相,ソナゾイド造影超音波-後血管相

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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