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Special Articles

肝癌の免疫療法

①肝細胞癌における免疫チェックポイント阻害剤の可能性

工藤正俊

The Liver Cancer Journal Vol.8 No.2, 86-93, 2016

これまで,抗PD-1抗体ニボルマブを用いた第Ⅰ/Ⅱ相試験が2016年6月米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された。その結果,214例中35例(16%)に奏効が認められた。ASTやALTの上昇,黄疸などの副作用は軽微であり,おおむね副作用はマイルドな結果であった。現在この第Ⅰ/Ⅱ相試験はソラフェニブとの無作為化比較試験(コホート3)と抗CTLA-4抗体イピリムマブとの併用試験(コホート4)および,Child-Pugh score B の患者に対するコホート5の試験が進行中である。
また,ソラフェニブとの無作為化比較試験は第Ⅲ相試験に移行しており,セカンドラインの抗PD-1抗体ペンブロリズマブもプラセボ対象として第Ⅲ相試験が進行中である。その他の抗PD-1抗体,抗PD-L1抗体,抗CTLA-4抗体などの第Ⅰ相もしくは第Ⅰ/Ⅱ相の臨床試験も現在多数進行中であり,その結果が大いに期待されている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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