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日本肝がん分子標的治療研究会

第12回優秀演題論文集 Session2 進行肝細胞癌に対するソラフェニブのサポートプログラム「ネクサリンク」による服薬期間延長効果

泉夏美大塚大河荒木紀匡岡田倫明磯田広史田中まゆこ尾崎岩太江口有一郎安西慶三

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.4, 64-65, 2015

「はじめに」ソラフェニブは進行肝細胞癌に対する標準治療であるが,治療の継続にあたっては有害事象の対策が非常に重要となる。われわれは,肝細胞癌に対するソラフェニブの外来治療中に電話により状態を確認するサポートプログラム「ネクサリンク」を導入し,手足皮膚反応などの皮膚関連有害事象の重症化を予防することで中断率を低下させ,服薬期間の延長に寄与する可能性を示唆する報告を行った1)。今回症例数を増やし,ネクサリンクが服薬期間や予後延長に寄与するか検討を行った。
「対象と方法」既報1)と同じく「ネクサリンク」は書面同意を得た患者に対し,事前に起こりうる有害事象と日常生活の注意点,外用薬の使用についてなど自己管理可能なケアについて指導し,服薬開始後の外来受診日以外の決められた日時に看護師が電話による問診を行い,必要に応じて早期の受診を促すプログラムとした(図1)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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