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日本肝がん分子標的治療研究会

第11回優秀演題論文集 Session3 PDにてソラフェニブ投与中止後,急速な進行を認めた肝細胞癌の1例

岡本敏明孝田雅彦程塚正則三好謙一安中幸的野智光杉原誉明法正恵子岡野淳一村脇義和

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.2, 56-57, 2015

「はじめに」進行肝細胞癌(HCC)患者に対する分子標的薬であるソラフェニブは,SHARP試験やAsia-Paciffic試験でその有効性が実証されている1)2)。ソラフェニブは長期間のSDを目標に治療を行うことが推奨されているが,PDとなった際の中止については明確な基準がない。今回われわれはPDにてソラフェニブ投与中止後,急速な進行を認めたHCCの1例を経験したので報告する。
「症例」63歳,男性,1987年にB型肝炎と診断され,強力ネオミノファーゲンCの静注による肝庇護療法で加療されていた。2000年の超音波検査でS7に2cm大のHCCを認め,同年4月当院消化器外科で肝後区域切除術を施行された。2002年に肝内にHCC再発を認めたため,以降2013年まで当院で肝動注化学塞栓療法(TACE)やエタノール注入療法(PEIT),ラジオ波焼灼術(RFA)などの肝内局所治療を繰り返し行っていた。肝内病変はコントロールできていたが,2013年9月のCT検査で腹腔および縦隔リンパ節転移を認めた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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