<< 一覧に戻る

病理組織への新たなアプローチ

Liquid Biopsy:わずかな体液でわかる,がんの存在と性質

吉岡祐亮落谷孝広

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.2, 30-36, 2015

「Summary」われわれの体は水分を多く含み,体重のおよそ60%は水分だとされている。その1/3は細胞外に存在し,さまざまな体液としてわれわれの体内を循環しており,生命活動に必須な物質を運んでいる。医学の父と言われるヒポクラテスは四体液説という4種類の体液(血液,粘液,黄胆汁,黒胆汁)のバランスが崩れることで,病に罹るという説を唱えたほど,古くから人間にとって体液は重要であると認識されていた。現在,それら体液中に含まれるさまざまな物質が明らかとなり,体液中の物質が,がんの診断に大きく貢献している。体液を用いた新たな診断法はリキッドバイオプシーと呼ばれ,多様化する治療法の選択や早期がんの発見にまで寄与しうることがわかってきた。
「Key words」細胞外小胞,Exosome,microRNA,バイオマーカー,リキッドバイオプシー,CTC

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る