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目で見る肝癌

筋上皮癌肝転移の1例

松田秀哉土谷薫泉並木

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.2, 9-12, 2015

「はじめに」筋上皮癌(myoepithelial carcinoma)は腫瘍細胞のほとんどが筋上皮性分化を示すきわめて稀な悪性腫瘍であり,多くは唾液腺に発生する1)。肝原発の筋上皮癌はこれまで報告されていない。また肝以外の原発で経過中に肝転移を来した症例の報告はあるが6)7)9),それらの画像所見は文献に示されていない。今回われわれは肝転移巣治療後に原発巣を診断,切除しえた筋上皮癌の貴重な1例を経験したので報告する。
「症例」34歳女性。健診の腹部超音波にて肝 S8に2cmの高エコー腫瘤を指摘された。近医にて経過観察されていたが,増大傾向であるため精査目的に紹介された。
既往歴:特記すべきことなし。
血液検査:WBC 7,600/μL, RBC 390万/μL, Hb 12.4 g/dL, Plt 18.3万/μL, Alb 4.4 g/dL, T-Bil 0.6 mg/dL, AST 16 IU/L, ALT 13 IU/L, LDH 162 IU/L, ALP 188 IU/L, γGTP 18 IU/L, BUN 8.5 mg/dL, Cre 0.6 mg/dL, Na 141 mEq/L, K 4.1 mEq/L, Cl 106 mEq/L, HBsAg(-),HCVAb(-), CEA 1.5 ng/mL, CA19-9 5.4 U/mL。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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