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目で見る肝癌

混合型肝癌の1例

金東石堀雅敏大西裕満坂根誠坪山尚寛巽光朗

The Liver Cancer Journal Vol.6 No.4, 5-9, 2014

「はじめに」混合型肝癌は「原発性肝癌取り扱い規約」(第5版)1)によると,単一腫瘍内に肝細胞癌と肝内胆管癌へ明瞭に分化した両成分が混ざり合っており,肝細胞癌成分は通常の肝細胞癌成分であり,肝内胆管癌成分は腺癌であり,粘液産生を伴う。なお,肝内で肝内胆管癌の腫瘍と肝細胞癌の腫瘍が離れて存在するものは重複癌として扱われる。世界的には原発性肝癌のうち混合型肝癌は0.4-14.2%を占める2)-6)とされるが,日本では原発性肝癌のうち肝細胞癌が94%,肝内胆管癌が4.4%,混合型肝癌は0.8%と報告されている7)。

「キーワード」
①混合型肝癌
単一腫瘍内に肝細胞癌と肝内胆管癌へ明瞭に分化した両成分が混ざり合ったものであり,画像的には肝細胞癌あるいは肝内胆管癌に類似することが多い。

②Target sign
800s/m2などの高いb値での拡散強調MR像で中心部が低信号で辺縁部が高信号を示すサイン。またGd-EOB-DTPA造影MRIにおける肝細胞相で,辺縁部が低信号で中心部の造影が見られるサインも同様にtarget signと呼ばれ,いずれも肝内胆管癌(腺癌)に特徴的とされる。

「KEY WORDS」混合型肝癌,Target sign

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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