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Topics of HCC

肝細胞癌とmicroRNA

大塚基之小池和彦

The Liver Cancer Journal Vol.6 No.3, 36-39, 2014

「はじめに」肝疾患とmicroRNA (miRNAもしくはmiR) についての研究は, 近年爆発的に進められている. 特に, miR122のアンチセンス核酸による抗C型肝炎ウイルス (HCV) 薬, およびmiR34を用いた抗肝腫瘍薬についてはすでにヒトでの臨床試験が進行しており, 「初の核酸医薬品」として実用化が期待されている. 本稿では, 「肝細胞癌 (以下, 肝癌) とmiRNA」をめぐる最近の知見と今後の課題について簡単に解説する.
「miRNAの機能」miRNAは, その配列近似性に依存して標的mRNAからの蛋白発現を負に制御している(図1). 成熟型のmiRNAは, ヒトでは2014年7月現在2,588種が報告されており (miRBase, Release 21 ; Sanger Institute), 蛋白をコードしている全遺伝子の30%以上にあたる遺伝子は何らかのかたちでmiRNAによる蛋白発現制御を受けていると推定されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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