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日本肝がん分子標的治療研究会

第9回優秀演題論文集 Session8 当院における進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法中止後の動向:後治療としての治験について

成毛大輔岡野尚弘春日章良北村浩長島文夫古瀬純司

The Liver Cancer Journal Vol.6 No.2, 66-67, 2014

「要旨」進行肝細胞癌において, ソラフェニブ耐性後の治療に関しては確立されたものはない. 当院では, 2009年5月~2013年3月までソラフェニブ耐性後を対象としたいくつかの治験に常に登録が可能な状況であったため, 後治療の選択ならびに経過について調査・検討した. 試験期間中にソラフェニブ耐性となった30例のうち, 14例 (46.7%) が治験に参加できた. ソラフェニブ耐性後からの生存期間中央値 (MST) は治験群14.5ヵ月, 非治験群3.9ヵ月と, 治験群のほうが長かったが統計学的な有意差はなかった. 非治験群であっても, Child-Pugh分類Aの症例に限ればMST 15.5ヵ月と治験群と同等であった. ソラフェニブ耐性後の肝機能良好例では生存期間が長い傾向を認め, 肝機能の維持が重要な予後因子となりうることが示唆された. 「背景」進行肝細胞癌に対して, ソラフェニブが唯一生存期間の延長が示されている全身化学療法であるが, 病勢増悪あるいは有害事象により多くの症例で治療が中止されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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