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日本肝がん分子標的治療研究会

第7回優秀演題論文集 Session13 肝細胞癌におけるHeat shock transcription factor 1(HSF1)の分子標的治療としての可能性

中馬誠坂本直哉中井彰髭修平中西満神山俊哉横尾英樹夏井坂光輝須田剛生荘拓也堀本啓大武冨紹信松野吉宏前田愼

The Liver Cancer Journal Vol.5 No.2, 74-75, 2013

「背景」肝細胞癌(以下, 肝癌)の発癌過程において慢性持続炎症, 酸化ストレスの関与が考えられている. Heat shock transcription factor 1 (HSF1)は, 生体のさまざまなストレスに応答し, 細胞内のシグナル伝達で重要な役割を担っている分子である1). HSF1と発癌に関しては, HSF1自身は癌遺伝子ではないものの, HSF1を欠損したマウス, 低下した細胞では, 他の癌関連遺伝子(RAS, PDGF, ERK, HER2, MTA1)の機能を減弱させ, 発癌, 腫瘍の進展抑制が得られた報告があり1)2), HSF1は腫瘍形成の多岐に関わる分子であると考えられている. 近年, DEN発癌モデルにおいてHSF1のKOマウスで脂質代謝に関連して肝発癌が抑制されたと報告されたが3), HSF1と肝癌における詳細な機序については, いまだ不明である.
「目的」今回, HSF1の肝癌における役割を解析し, 肝癌における分子標的治療の可能性について検討した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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