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座談会(Round Table Discussion)

早期肝癌は本当に治療すべきなのか?

高山忠利坂元亨宇山本雅一緑川泰寺谷卓馬

The Liver Cancer Journal Vol.5 No.2, 17-25, 2013

わが国の肝細胞癌(以下, 肝癌)に対する診断および治療は, 世界的にも最先端を進んでいる. さらに近年, 画像診断の進歩に伴い, 肝癌の初期病変ならびに前癌病変の検出が可能となり, 早期発見・早期治療によって治療成績の向上を目指しつつある. しかし, 肝癌は多段階発癌という特徴的な病理像を呈し, 再発を繰り返しやすいことから, 特に外科領域では早期肝癌に対する治療意義を問う意見も多い. また, 早期肝癌の根治的治療として, 肝切除および経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)が推奨されているが, その介入時期の判断は医師あるいは診療科間で異なるようである. そこで本座談会では, 「早期肝癌は本当に治療すべきなのか? 」をテーマに, 外科・内科, そして病理医それぞれの立場から早期肝癌に対する治療方針を中心にお話を伺った.
「はじめに―早期肝癌の概念確立まで―」
高山:肝細胞癌(以下, 肝癌)の早期発見・早期治療が可能な時代を迎えていますが, 外科治療に携わる医師を中心に, 早期肝癌に対してどの時点で治療を行うべきであるのかという問題を提起する声が上っています.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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