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目で見る肝癌

若年女性の非硬変肝に発生した巨大肝細胞癌および多発早期濃染結節の1例

櫻井幸太五島聡近藤浩史兼松雅之

The Liver Cancer Journal Vol.5 No.2, 4-10, 2013

「はじめに」肝細胞癌はその発生において肝硬変との深い関連があり, ウイルス性肝炎のほか, アルコール性肝障害, 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH), 原発性胆汁性肝硬変, 自己免疫性肝炎などがその原因に挙げられる. しかしながら, 非硬変肝に発生する肝細胞癌も少なからず存在し, 近年ではB, C型肝炎のない肝臓からの発生頻度が増加していると報告される2)-4). 本稿では, 肝炎ウイルス既往のない若年女性の非硬変肝に発生し, 著明な早期静脈還流を伴った巨大肝細胞癌および多発早期濃染結節を認めた1症例を経験したので, 文献的考察を加え概説する.
「症例」
【現病歴】39歳, 女性. 生来健康. 第1児の出産後に右側腹部の腫瘤を自覚し, 近医を受診. CTにて肝右葉の巨大腫瘤および肝内多発結節を指摘され, 当院に紹介受診となった.
【既往歴】不妊治療歴があり, 経口避妊薬の内服歴あり. 子宮筋腫の筋腫核出術後.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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