<< 一覧に戻る

最近の臨床試験とその解釈

SILIUS第Ⅰ相試験とその解釈

上嶋一臣工藤正俊

The Liver Cancer Journal Vol.5 No.1, 24-31, 2013

「Summary」ソラフェニブの登場により, それまで局所療法に頼ってきた肝細胞癌治療に全身化学療法という選択肢が増え, 肝細胞癌の治療体系が大きく変化した. しかしながら, 局所療法, ソラフェニブそれぞれ単独での治療効果には限界がある. そこでソラフェニブとほかの局所療法との併用による効果増強が期待されている. 現在, 根治療法後の補助療法, 肝動脈化学塞栓療法(TACE)の補助療法などの臨床試験が進行しているが, 肝動注化学療法もソラフェニブとの併用による治療効果改善が期待されている. SILIUS trialは, ソラフェニブと肝動注化学療法(Low-dose FP療法)の併用の有効性を証明する臨床試験として立案され, 現在, 第III相試験が進行している. ソラフェニブ単独治療と比較して, 併用療法の有効性が証明されれば, 併用療法という標準的治療方法の確立と, 肝動注化学療法の上乗せ効果を証明できることになる.
「Key words」肝動注化学療法,Low-dose FP療法,ソラフェニブ,survival benefit,SILIUS trial

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る