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目で見る肝癌

典型的画像所見を呈した硬化型肝癌の1例

吉満研吾眞島悟乗富智明福岡大学医学部病理部

The Liver Cancer Journal Vol.5 No.1, 7-11, 2013

「キーワード」
「(1)細胞外液性造影剤」CTのヨード製剤, MRIのガドリニウム製剤がこれに含まれる. これらの造影剤は脳血液関門のある正常中枢神経組織以外の組織では, 毛細血管レベルに到達するとほぼ瞬時に血管外へ漏出すると考えられているが, 決して細胞内には入らず, 細胞周囲の細胞外液腔(間質)に分布する. 病理学的には主に線維化, 血洞などが間質に該当する.
「(2)Gd-EOB-DTPA」Gd-EOB-DTPA(ガドキセト酸ナトリウム: 商品名EOB・プリモビスト®)は, 約50%は肝細胞に取り込まれ胆汁へ排泄, 残り50%は通常の細胞外液性造影剤と同様に腎から排泄される. 組織(肝細胞)特異性造影剤と細胞外液性造影剤の両面の性質を併せもつとされる所以である. しかし, 正常肝機能の個体においては急速に血中から消失するため, 従来の細胞外液性造影剤が示すような遷延性濃染, 遅延性濃染は示しにくい.
「KEY WORDS」細胞外液性造影剤,Gd-EOB-DTPA

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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