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日本肝がん分子標的治療研究会

第5回優秀演題論文集 Session4 ソラフェニブによりCRが得られた切除不能再発肝細胞癌の3症例

石崎守彦海堀昌樹松井康輔松島英之坂口達馬權雅憲

The Liver Cancer Journal Vol.4 No.2, 70-71, 2012

「はじめに」進行肝細胞癌に対するソラフェニブは, SHARP試験1)において奏効率は2%と低いもののプラセボ群に比べ約3ヵ月の生存期間延長効果が示されており, 腫瘍の進行を抑え長期SDを目指した治療薬といえる. しかし稀にソラフェニブによるCR症例報告が散見されており, 当科でも術後再発症例においてCRが得られた3例を経験したので報告する.
「症例提示」症例1:75歳, 男性, 背景肝はアルコール性肝炎で, 肝予備能はChild-Pugh score 5点. 2005年に肝細胞癌破裂にて肝動脈化学塞栓療法(transcatheter arterial chemoembolization;TACE)後, 肝部分切除を施行した. その後肝内再発を繰り返し, 計5回TACEを施行したが2008年より肝動脈狭小化のためTACE不能となり, 肝動注化学療法を施行した. しかし治療効果は乏しく, 同年10月よりソラフェニブを開始した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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