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日本肝がん分子標的治療研究会

第5回優秀演題論文集 Session2 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与における投与後の腫瘍濃染の低下の有無と生存期間の検討

有住忠晃上嶋一臣早石宗右田北雅弘北井聡井上達夫矢田典久萩原智南康範櫻井俊治西田直生志工藤正俊

The Liver Cancer Journal Vol.4 No.2, 66-67, 2012

「目的」2009年5月, わが国で進行肝細胞癌に対してソラフェニブが保険適応され日常診療で用いられるようになった. ソラフェニブは癌細胞の増殖に関与するRAFと癌周囲の血管新生に関与するVEGFR, PDGFRなどに対するマルチキナーゼ阻害薬1)であり, ソラフェニブ投与により腫瘍濃染が低下する症例を日常診療で経験する. また, 腫瘍血流が低下した症例で生存期間が延長している症例が存在し, 血流の変化が生存期間に影響を与えている可能性が考えられる. 今回当院におけるソラフェニブ投与症例において, 投与後の腫瘍濃染の低下の有無が生存期間に与える影響について比較検討を行った.
「方法」当院で2009年5月~2011年11月までに進行肝細胞癌に対してソラフェニブを導入した201例のうち画像評価が可能であった127例を対象とした. 他治療(手術・TACE・肝動注化学療法)を併用した症例・ソラフェニブ内服期間が30日未満の症例・ソラフェニブ治療前後で造影CTもしくはGd-EOB-DTPA-MRIなどの画像評価がない症例・ソラフェニブ投与により腫瘍が完全に消失し血流の評価ができなかった症例を除外した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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