<< 一覧に戻る

目で見る肝癌

硬化型肝細胞癌と混合型肝癌, 早期肝細胞癌の多発症例

上野彰久真杉洋平谷本伸弘坂元亨宇

The Liver Cancer Journal Vol.4 No.2, 7-15, 2012

「キーワード」
(1)多中心性発癌 肝細胞癌は同時性あるいは異時性に同一肝に多数の病変がみられることがしばしば経験される. このような多発性の腫瘤には, 門脈を介した肝内転移の他に, 各々異なる発癌過程, 遺伝子異常の蓄積を経て, 多中心性に発生することがあり, これを多中心性発癌という.
(2)硬化型肝細胞癌 原発性肝癌取扱い規約(第5版補訂版)では, 腫瘍細胞索が大量の線維性間質によって取り囲まれた構造をとるものと定義されている. 腫瘍細胞索の厚さと同程度かあるいはそれ以上の線維幅をもつ硬化領域が50%以上を占める場合を硬化型肝細胞癌としている場合が多い.
(3)混合型肝癌 原発性肝癌取扱い規約(第5版補訂版)では, 単一腫瘍内に肝細胞癌と肝内胆管癌へ明瞭に分化した両成分が混ざり合っているものとされている. 2010年に改訂されたWHO分類では, 上記のものをclassical typeとし, その他に3つのstem-cell featureを示すsubtypeが提唱されている(typical subtype, intermediate-cell subtype, cholangiolocellular subtype).
「KEY WORDS」多中心性発癌,硬化型肝細胞癌,混合型肝癌

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る