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目で見る肝癌

Gd・EOB・DTPA造影MRIにおける乏血性の偽病変

上野彰久真杉洋平谷本伸弘坂元亨宇

The Liver Cancer Journal Vol.4 No.1, 5-13, 2012

『キーワード』
「(1)Gd-EOB-DTPA」Gd-EOB-DTPA(ガドキセト酸ナトリウム:商品名EOB・プリモビスト®)は, 従来の細胞外液性造影剤であるGd-DTPA(ガドペンテト酸)に脂溶性の側鎖であるエトキシベンジル基(EOB基)を導入することにより, 投与量の約半分が肝細胞へ取り込まれ, 胆汁中に排泄される特性をもった, 肝特異性MRI造影剤である. 造影早期相による血流診断に加え, 後期の肝細胞相により肝細胞機能の評価が可能である.
「(2)OATP8」Organic anion transporter 8(OATP8, 別名OATP1B3)は, solute carrier familyに属する細胞膜トランスポーターである. 肝細胞では類洞側に分布しており, 胆汁酸やステロイドホルモン, methotrexateなどの有機陰イオン化合物などを肝細胞へと輸送する役割を果たしている. Gd-EOB-DTPAがOATP8の基質であることが明らかとなっており, Gd-EOB-DTPA造影MRIの肝細胞相の信号がOATP8の発現とよく相関することが知られている.
「KEY WORDS」Gd-EOB-DTPA,OATP8

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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