はじめに  ソラフェニブは進行肝細胞癌に対する標準的治療の1つとして広く用いられている。その主要な作用機序の1つとして,VEGF・PDGF受容体をターゲットとした血管新生阻害が挙げられるが,血管新生に関連するサイトカインは循環血液中からも検出され,腫瘍の治療抵抗性や予後と関連する可能性があると考えられる。