背 景
Child-Pugh分類A-TACE不応/不能HCCに対するソラフェニブの有用性が示され,標準治療と位置づけられている。しかしながら,TACE不応/不能HCCには,脈管侵襲症例・遠隔転移症例・繰り返すTACEに不応な症例などさまざまな病態が存在し,わが国における各病態でのソラフェニブの成績はいまだ明らかになっていない。
一方,後ろ向き検討ではあるがリザーバー肝動注化学療法(RV-HAI)は比較的高い奏効率が報告され,奏効例では生存期間の延長が示されている1)2)。
当院では,特に脈管侵襲症例に対してRV-HAIを優先しているが,RV-HAI抵抗性となった後にソラフェニブを十分に使うことができるか否かは重要な問題である。
全文記事
日本肝がん分子標的治療研究会
第4回優秀演題論文集 Session2 HCCに対するリザーバー肝動注化学療法fail後のSorafenib療法~リザーバー肝動注化学療法先行→Sorafenibは?
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.3 No.4 68-69,
2012
著者名
森口理久
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新槇剛
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朝倉弘郁
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澤田明宏
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遠藤正浩
記事体裁
学会レポート
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
媒体
The Liver Cancer Journal
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。