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日本肝がん分子標的治療研究会

第4回優秀演題論文集 Session2 HCCに対するリザーバー肝動注化学療法fail後のSorafenib療法~リザーバー肝動注化学療法先行→Sorafenibは?

森口理久新槇剛朝倉弘郁澤田明宏遠藤正浩

The Liver Cancer Journal Vol.3 No.4, 68-69, 2011

背 景
 Child-Pugh分類A-TACE不応/不能HCCに対するソラフェニブの有用性が示され,標準治療と位置づけられている。しかしながら,TACE不応/不能HCCには,脈管侵襲症例・遠隔転移症例・繰り返すTACEに不応な症例などさまざまな病態が存在し,わが国における各病態でのソラフェニブの成績はいまだ明らかになっていない。
 一方,後ろ向き検討ではあるがリザーバー肝動注化学療法(RV-HAI)は比較的高い奏効率が報告され,奏効例では生存期間の延長が示されている1)2)。
 当院では,特に脈管侵襲症例に対してRV-HAIを優先しているが,RV-HAI抵抗性となった後にソラフェニブを十分に使うことができるか否かは重要な問題である。

目 的

 Child-Pugh分類A-TACE不応/不能HCCに対しRV-HAIが導入された症例において,RV-HAI抵抗性となった時点でのソラフェニブ導入の可否,ソラフェニブ導入後の成績につき検討する。また,RV-HAIの成績,RV-HAI開始からの全生存期間(RV-OS)を解析し,RV-HAI先行の是非につき検討する。

対 象

 2009年1月~2010年7月までに,当院にてChild-Pugh分類A-TACE不応/不能HCCに対しRV-HAIが導入された症例で,すでにソラフェニブが投与されている症例を除いた12症例。患者背景は表1のとおりである。

方 法

(A)RV-HAI抵抗性となった時点でのソラフェニブ導入の可否
(B)ソラフェニブ療法の成績
・奏効割合(RR),病勢制御率(DCR)
・ソラフェニブ開始日からの全生存期間(So-OS),生存期間中央値(So-MST)
・治療成功期間(So-TTF)
・Grade3以上の有害事象(AE)
(C)RV-HAIの成績
・RR,DCR
・RV-OSと生存期間中央値(RV-MST)
・治療成功期間(RV-TTF)
・Grade3以上のAE
上記について,RECIST Ver.1.0,CTCAE Ver.3.0,Kaplan-Meier法で後ろ向きに検討した。

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