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日本肝がん分子標的治療研究会

第3回優秀演題論文集 Session7-B 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法-多施設(OLF)共同研究-

今中和穗山田晃正片山和宏吉原治正井上敦雄尾下正秀今井康陽稲田正己三田英治林英二朗福井弘幸肱岡泰三飯尾禎元永瀬寿彦萩原秀紀金子晃平松直樹竹原徹郎

The Liver Cancer Journal Vol.3 No.2, 74-75, 2011

目 的
 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法の安全性,治療効果についての現状を検討する。

方 法

 大阪大学消化器内科関連施設(OLF)において,進行肝細胞癌に対してソラフェニブ投与が行われた症例について,安全性と有効性の現状についてレトロスペクティブに多施設調査研究を行った。

結 果

 OLF関連14施設においてソラフェニブ療法を行われた肝細胞癌患者82名。患者背景は男性が71例(87%),女性11例(13%),平均年齢は70歳,52例(63%)がHCV陽性,64例(78%)がChild-Pugh Aであった。腫瘍因子としては40例(49%)が3cm以上,33例(40%)が10個以上,30例(37%)が脈管侵襲あり,13例(16%)がN1,27例(33%)がM1であった。治療効果判定は投与開始後4~8週ごとにCTまたはMRによる画像検査をRECIST判定基準にて検討した。
 初期投与量は60例(73%)が800mg/日。41例(59%)が4週間以上投与可能であった。 投与期間が30日以下および60~180日の症例が30例以上あった。
 ソラフェニブ投与症例全例において何らかの有害事象を認めた。治療中止となった有害事象は皮膚症状が12%で最多であり,次いで肝障害,全身倦怠感,下痢,食欲不振であった。
 治療効果が評価可能であった症例は53例,そのうちPRは4例(8%),SDは29例(55%)に認めた(表1)。

画像上PDと判定された症例内においても病変により縮小または腫瘍の濃染が低下し,ある程度治療効果がみられた病変と,新たに新病変が出現するなど治療効果がみられなかった病変とが存在する症例が数例みられた。全生存期間(OS)中央値は6.7ヵ月(図1)であった。

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