HCC Best Practice
虎の門病院肝臓センターにおける肝細胞癌治療の取り組み 根治術適応期間の延長に全力を尽くす
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.2 No.1 53-59,
2010
著者名
池田健次
記事体裁
連載
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施設紹介
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全文記事
疾患領域
消化器
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感染症
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癌
診療科目
消化器内科
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腫瘍内科
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放射線科
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消化器外科
媒体
The Liver Cancer Journal
虎の門病院肝臓センターにおける肝細胞癌治療の取り組みについて, 同センター部長の池田健次先生にお話を伺った. 「幹細胞癌を定期サーベイランスで早くみつける」, 「すべての病変を確実に仕留める」ことで, 根治術適応期間の延長に尽力していると話す池田先生. しかし, 最も大切なことは, 肝細胞癌を発症させないことである. そのために, B型・C型肝炎ウイルス感染の予防にも力を注いでいる. 「虎の門病院肝臓センターの概要」虎の門病院肝臓センター(肝臓内科)は, 肝臓病, 主にB型・C型肝炎ウイルス, アルコール, 肥満による急性肝炎および慢性肝炎, 肝硬変, 肝癌を専門的に診療している. そのため「肝細胞科と呼ばれることが多い」と, 同センター部長の池田健次先生は笑いながら話す. 診療スタッフは常勤医15名, 非常勤医2名(2010年4月現在)で, 現在, 病診連携を図りながら約5,000名の肝臓病患者をフォローアップしている. 受け持ちベッド定数は本院36床・分院80床, 年間退院患者数は本院が約850名, 分院が約1,700~1,800名で, そのうち肝癌は本院, 分院ともほぼ同数の約600名で, 全体で約1,200名である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。