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パーキンソン病診断のコツとPitfall

パーキンソン病と前頭葉機能障害

小林俊輔

Frontiers in Parkinson Disease Vol.11 No.2, 34-38, 2018

パーキンソン病(PD)は古典的な運動症状のほかに,さまざまな非運動症状を伴うことが知られている。ドパミン作動薬による治療に関連して出現する衝動制御障害(impulse control disorder:ICD)のほか,遂行機能障害,自発性の低下,動機付けの低下など前頭葉機能低下をしばしば合併する。これらの障害は患者のQOL予測に重要であるのと同時に,その評価は多系統萎縮症(multiple system atrophy:MSA),進行性核上性麻痺(progressive supranuclea palsy:PSP)などの類縁疾患との鑑別のうえでも重要なポイントである。PDにおいて認知症の合併率は高く,PD-MCIからParkinson disease with dementia(PDD)へ進展し,前頭葉機能障害はしばしば認知機能障害の中核を占める。本稿では,前頭葉機能障害の概念と評価法を示したうえで,PDおよびその類縁疾患における前頭葉機能障害について概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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