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誌上ディベート

Disease modifying therapyの実現は可能か?(臨床編) 「No」の立場から

波田野琢服部信孝

Frontiers in Parkinson Disease Vol.9 No.2, 18-21, 2016

「はじめに」パーキンソン病(PD)は進行性の神経変性疾患であり,運動症状のみならず多彩な非運動症状も合併する。現在,運動症状についてはL-ドパをはじめとした多くの抗PD薬が開発され,生命予後は飛躍的な改善を認めている。また,脳深部刺激療法の発展による外科的治療の飛躍的な普及もあり,PDは以前と比べると比較的予後のよい病気になっていると思われる。しかし,L-ドパ治療による運動合併症の問題点,ドパミン受容体作動薬による衝動調節障害などの副作用の問題点,非運動症状に対しては患者のアンメットニーズを満たすべく効果的な治療薬はないという問題点などから,病気の進行を抑制するdisease modifying therapy(DMT)のニーズは高いと考えられる。しかしながら,DMTは現在のところ実現できていない。本稿においてDMTの実現の難しさについて議論する。

本企画は問題点をよりクローズアップすることを目的としており,このテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であって,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。

「Yes」の立場から/渡辺宏久 ほか
・「No」の立場から/波田野琢 ほか

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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