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パーキンソン病診療Q&A

パーキンソン病と幽霊譚との関係について

古谷博和

Frontiers in Parkinson Disease Vol.7 No.2, 56-59, 2014

「Q1 レヴィ小体型認知症(dementia with Lewy body:DLB)の患者さんが体験する鮮明な視覚幻覚とはどのようなもので, どう治療すればよいでしょうか?」A レヴィ小体型認知症(dementia with Lewy body:DLB)の診断基準にも鮮明な視覚幻覚(vivid visual hallucination:VVH)が含まれていますが, これはDLBに特徴的な所見というわけではなく, パーキンソン病(PD), 認知症をともなうPDなど, 中枢神経系にα-シヌクレインの沈着するいわゆるα-synucleinopathy(SNCA)ではよくみられます. VVHは幻聴や体感幻覚をともなわない幻覚で, そういった点でナルコレプシーにみられる入眠時幻覚(hypnagogic hallucination)とは異なっています. 患者さんは, 「等身大の和服を着た, 生人形のような女性がベッドの横に黙って立っている」「真っ暗なのに服の模様, 髪の毛の1本1本まではっきり見える」「不思議に思って触ると, 触ったところから『パッ』と消えてしまう」などと訴えられます1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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