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誌上ディベート

パーキンソン病のcamptocormiaはdystoniaか?

古澤嘉彦村田美穂砂田芳秀

Frontiers in Parkinson Disease Vol.6 No.4, 13-21, 2013

「はじめに」 パーキンソン病(PD)では背中と肩をまるめた, いわゆる“stooped posture”を呈することがしばしばある. この姿勢はそれほど日常生活動作(activities of daily living: ADL)の障害にはならず, 抗パーキンソン病薬に対する反応性もあることが多い. 一方, PDではさまざまな姿勢異常を合併する1). 抗パーキンソン病薬によりそのほかの運動症状が良好に維持されているにもかかわらず, 姿勢異常によりQOLやADLが著しく障害されることが少なくない. 姿勢異常は一般的に抗パーキンソン病薬への反応性が乏しく, 治療に難渋することが多い. PDに合併する代表的な姿勢異常としてcamptocormia(CC), 体幹の側屈, 首下がりが挙げられる. いずれも容姿の問題だけではなく, 腰痛や歩行障害, 易転倒性の原因となりうる. 姿勢異常の病態はいまだ確立しておらず, またその治療法も十分に検証されていない1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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