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パーキンソン病診療Q&A

パーキンソン病と認知機能低下

太田晃一

Frontiers in Parkinson Disease Vol.6 No.3, 50-54, 2013

「Q1 パーキンソン病患者に認められる認知機能低下の特徴は?」
「A」パーキンソン病(PD)患者では, 運動症状の発症時に, すでになんらかの認知機能低下が認められることがあります. また, 運動症状を発症して数年後に認知症となる症例も少なくありません. 有病率で捉えると認知症(dementia)はPDの30%程度に認められ, PD発症10年後以降, 最終的にはPDの78%が認知症になるとの報告もあります1). このように, PD患者で認知機能低下が認められることは珍しいことではありません. 軽度認知機能障害(mild cognitive impairment: MCI)をともなうPDをPD-MCI, 認知症をともなうPDをPD-Dと表記することが一般的になりました. よく「PD患者の早期では視空間機能や遂行機能が, 記憶よりも障害されやすい」といわれますが, 必ずしもすべてのPD患者がそのような特徴を示すわけではなく, 記憶障害が目立つ症例もあります.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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