<< 一覧に戻る

誌上ディベート

Triple negative乳癌の治療にプラチナ製剤を使うべきか? 「論点整理」

南博信

CANCER BOARD 乳癌 Vol.7 No.2, 40, 2014

ホルモン受容体も陰性でHER2の過剰発現がみられないTriple negative乳癌(TNBC)は,薬物治療のオプションが限られ予後不良である。BRCA1あるいはBRCA2の欠損あるいは低活性を背景に発症する乳癌ではTNBCが多い。BRCA1低活性の乳癌の75%がTNBCで,BRCA1の変異を有する若年の乳癌では特にTNBCが多い。逆に,TNBCの多くではBRCAは低活性と言われている。BRCAはDNAの二重鎖切断の修復を行うhomologous recombination(相同組み換え)に重要な機能を果たしており,BRCAが欠失あるいは低活性状態ではDNA損傷に際し,この相同組み換えが機能せず細胞障害を引き起こす。

●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る