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State of the ART(CANCER BOARD 乳癌)

HER2 dual blockade

多久和晴子戸井雅和

CANCER BOARD 乳癌 Vol.7 No.1, 24-32, 2014

【ポイント】
・Human epidermal growth factor receptor 2(HER2)過剰発現は乳癌全体のおよそ15~20%程度で認められる。HER2陽性乳癌患者に対してトラスツズマブが日常診療に用いられるようになってから,このサブグループの予後は劇的に改善されている。
・一方,トラスツズマブ療法への耐性を示す乳癌も多くみられ,新たな作用機序,あるいはトラスツズマブと同じ標的をもつ分子標的療法を併用することによって,さらに強力な抗腫瘍効果をもたらす新規治療が開発されつつある。
・最近の研究ではトラスツズマブとラパチニブ,トラスツズマブとペルツズマブといった,同じ標的をもつ分子標的療法の併用によって,これまでのトラスツズマブ単独分子標的療法より治療効果や耐容に期待がもたれることが報告されている。
・本稿では主に,HER2 dual blockadeを用いた術前術後治療,転移再発治療の具体例を挙げ,その意義について述べる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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