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精神科に聞く!見逃せない病態と対処法

サイコオンコロジー

清水研

CANCER BOARD 乳癌 Vol.6 No.2, 59-62, 2014

「はじめに」 がん治療は進歩したものの, 依然として日本人の約3分の1はがんによって死亡している実状からは, がんが生命を脅かす病気であることは変わりない. また, 乳癌は20代などの比較的若いうちから発症する可能性がある疾患であり, 生命を脅かすのみならず, 治療などの影響で女性性の喪失と向き合わなければならない局面もある. インフォームドコンセントが導入され, がん医療においても情報開示を前提とした医療が導入される一方で, がんの疑いに始まり, 検査, 診断, 再発, 積極的抗がん治療中止などの悪い知らせに伴い, 患者は大きな心理的衝撃を受ける. がん患者はうつ病, 抑うつを主徴とする適応障害などの, 臨床的介入を要する精神症状を呈することもまれではない. 本稿では, 乳癌罹患に伴う心理的苦痛とその対応について述べることとする.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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