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症例検討会

ステップアップ講座 トリプルネガティブ乳癌の画像所見の特徴

五味直哉

CANCER BOARD 乳癌 Vol.6 No.2, 21-22, 2014

乳癌全体の10~15%とされているトリプルネガティブ乳癌(TNBC)は病理組織学的には充実腺管癌, 腺様嚢胞癌, 扁平上皮癌, 紡錘癌等さまざまなものが含まれ, 限局した充実性増殖パターンを呈する. これを反映してマンモグラフィでは腫瘤を呈する場合が約60%と最も多く, 微細石灰化と異常所見を指摘できない場合がそれぞれ10%, 構築の乱れ(distortion)は10%未満で最も少ないとされている. 局所的非対称性陰影(focal asymmetric density)は10~20%と, 報告によりばらつきがある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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