San Antonio Breast Cancer Symposium(SABCS)
第35回San Antonio Breast Cancer Symposium(SABCS2012) 外科・バイオロジーに関するトピックス
CANCER BOARD 乳癌 Vol.6 No.1, 91-94, 2013
「はじめに」第35回San Antonio Breast Cancer Symposium(SABCS2012)が2012年12月4日から12月8日まで開催された. SABCSの特徴は基礎から臨床まで幅広い分野の発表が行われることであり, 今年も世界の一流の研究者, 臨床家が一同に会し, 熱い討議が繰り広げられた. 本稿ではSABCS2012における「外科・バイオロジーに関するトピックス」ということで, 術前化学療法後のセンチネルリンパ節生検に関する話題と, 現在国内外で話題となっているKi67を取巻くセッションを中心にまとめる.
「術前化学療法後のセンチネルリンパ節生検」腋窩リンパ節陽性乳癌における術前化学療法後の腋窩リンパ節郭清術は標準治療となっている. しかしながら約40%のリンパ節陽性乳癌症例が化学療法後に陰転化しており, さらに分子標的治療や化学内分泌療法の進歩により, 今後術前療法後の陰転化率は上昇するものと考えられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。