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State of the art(胃がんperspective)

早期胃癌内視鏡治療に関する大規模臨床試験

吉田将雄小野裕之

胃がんperspective Vol.10 No.2, 14-21, 2019

ESDの登場により早期胃癌における治療方針は大きく変化した。リンパ節転移割合から導き出される理論上の内視鏡治療が許容される適応拡大病変に対して,ESDは一般病院でも日常的に行われるようになっていったが,臨床試験のエビデンスに基づいたものではなかったため,有効性についての検証が必要であった。JCOG0607の結果が公表され,内視鏡治療の安全性と有効性が示されるとともに,胃癌治療ガイドラインの記載も適応拡大病変から絶対適応病変に変更された。また,内視鏡治療そのものや,周術期の手技などの改良を目指した臨床試験も行われている。ただし,内視鏡治療における臨床試験の歴史は浅く,内視鏡治療に関する臨床試験特有の問題点も浮き彫りになってきた。その方法論も確立していないため,これまでに実施された臨床試験の内容と課題をよく理解し,質の高いエビデンスを構築していく必要がある。
「KEY WORDS」早期胃癌,内視鏡治療,多施設共同研究,前向き試験,ランダム化比較試験

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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