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State of the art(胃がんperspective)

進行胃癌に対する集学的治療戦略:Conversion Surgeryの現状と展望

棚橋利行吉田和弘山口和也田中善宏松橋延壽高橋孝夫

胃がんperspective Vol.10 No.1, 16-22, 2018

Stage IV 胃癌治療は,化学療法の進歩によりその成績は向上してきているが,いまだ予後不良である。また,化学療法の奏効例に対し外科的介入conversion surgeryが行われる機会も増えてきている。conversion surgeryを行うことで,予後の延長が期待できる。
Conversion surgeryとは,診断時に技術的にも腫瘍学的にも切除不能もしくは境界切除可能と思われた腫瘍に対し,化学療法が奏効し根治切除を目指して行う外科的手術のことをいう。これはStage IV 胃癌すべてに適応となるわけではなく,手術の効果が最大限に引き出せる集団の条件を検討する必要がある。われわれは,その条件として,①化学療法により一定の抗腫瘍効果が得られている。②化学療法による奏効が維持され増悪傾向がない。③R0手術が可能と判断できる。としている。
Stage IV 胃癌に対するconversion surgeryの現状やその治療成績,今後の展望につき概説する。さらにわれわれが提唱したStage IV 胃癌のカテゴリー分類につき紹介する。
「KEY WORDS」胃癌,Stage Ⅳ,conversion surgery,conversion therapy,化学療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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