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臨床試験紹介

JCOG1108/WJOG7312G 高度腹水を伴うまたは経口摂取不能の腹膜転移を有する胃癌に対する5-FU/l-LV療法vs. FLTAX(5-FU/l-LV+PTX)療法のランダム化第Ⅱ/Ⅲ相比較試験

中島貴子

胃がんperspective Vol.9 No.2, 60-63, 2017

試験の注目点:高度腹膜転移を有する胃癌患者は,新薬開発を含めてこれまでの国内外の臨床試験の対象からは除外されていた。よって,苦痛の強い症状を有することが多く治療への期待は大きいにもかかわらず,化学療法を行うことが本当に予後を改善するのか,ベストな治療は何か,など明らかではない。われわれはこのような疑問を解決すべく,高度腹膜転移を有する患者に対してFLTAX療法の安全性確認試験を行い有望な結果を得たため,ランダム化第Ⅱ/Ⅲ相試験(JCOG1108/WJOG7312G)を開始した。このような開発は胃癌の発生頻度が高いアジアの中でも,特に胃癌の治療開発を世界に先駆けて行ってきた本邦以外では実施困難である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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