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State of the art(胃がんperspective)

胃切除とグレリン

瀧口修司宮﨑安弘村上剛平柳本喜智高橋剛黒川幸典山崎誠宮田博志森正樹土岐祐一郎

胃がんperspective Vol.7 No.3, 14-21, 2014

グレリンは,成長ホルモン放出促進因子受容体の内因性リガンドとして1999年に発見された新規消化管ホルモンである。GH分泌にかかわる以外に,摂食促進,胃排出能促進,腸管運動亢進作用などがあり,抗炎症作用まで確認されている。アミノ酸28個のペプチドから成り,アシル化修飾を受け,生物活性発現をもつ特徴がある。血中には活性型グレリンと非活性型(デスアシル)グレリンが存在し,おおむね9対1程度で存在している。生体にとってさまざまな働きをもつこのホルモンは,胃からほとんどが分泌される。手術による侵襲・胃切除により低下するため,手術・周術期・術後障害における影響が生じることを理解する必要がある。われわれは,合成グレリンを補充療法として上部消化管を中心に臨床試験を行ってきた。本稿では,グレリンホルモン動態と作用につき述べ,これまでに実施してきた合成グレリンホルモン投与の臨床試験についても紹介する。
「Key words」グレリン/胃切除/術後障害/抗癌剤/六君子湯

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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