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早期大腸癌の内視鏡治療・外科手術の最前線

総論

General Overview

杉原健一

大腸癌FRONTIER Vol.4 No.3, 8-10, 2011

Summary
 早期大腸癌に対し適切な治療を行うには,正確な深達度診断とリンパ節転移を予測する病理学的因子の同定が大切である。内視鏡診断にてM癌ないしは浅い粘膜下層浸潤と判断すれば内視鏡的摘除を行い,深い浸潤と判断すれば外科手術を選択する。内視鏡的摘除標本の病理検査にてpSM癌と診断されれば組織型,浸潤距離,脈管侵襲,簇出を評価してリンパ節転移率を予測する。予測されたリンパ節転移率を患者に提示し,治療方針を決める。

Key words
●早期大腸癌 ●注腸造影検査 ●大腸内視鏡検査 ●追加手術

はじめに

 早期大腸癌に対する適切な治療法の選択には質の高い治療前の診断と切除標本の病理評価が不可欠である。大腸癌の治療はリンパ節郭清を伴う治療と郭清を伴わない治療(局所切除,内視鏡治療)に大別される。診断技術がまだ不十分であり,また,大腸がん検診が行われていなかった時代では大腸癌と診断されればそのほとんどが進行癌でありリンパ節転移率も高かったことから,大腸癌と診断されれば当然のこととしてリンパ節郭清を伴う手術が行われていた。その後,診断能の向上や新たな病理学的因子の研究が行われ,大腸癌治療ガイドライン医師用2010年版では図1,2に示されるような早期大腸癌の治療方針が提唱されている1)。

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