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早期大腸癌の画像診断~現況と将来展望

Narrow band imaging(NBI)による大腸腫瘍の内視鏡診断

田中信治大庭さやか松本亜希金尾浩幸岡志郎茶山一彰

大腸癌FRONTIER Vol.2 No.4, 42-48, 2009

『Summary』 Narrow band imaging(NBI)による大腸内視鏡診断は色素を必要とせず, (1)過形成と腺腫/癌の鑑別, (2)色素を用いないregular pit patternの診断, (3)癌の深達度診断に有用である. 腫瘍の拾い上げにおける有用性は, 現在, 本邦で多施設共同前向き試験が進行中である. NBI分類について, 佐野分類と広島分類を土台にして, vascular intensity, vessel featureとpit patternの3項目による非拡大観察NBI分類(Colon Tumor NBI Interest Group;CTNIG)を考案した. その臨床的意義は, 拡大内視鏡を用いずに利用でき, Type 1はhyperplasia, Type 2はadenoma~high grade dysplasia(M癌), Type 3はSM浸潤癌の指標になると考えられる. 『はじめに』 Narrow band imaging(NBI) systemとは, 光の波長依存特性を利用して, 拡大内視鏡を併用することで粘膜表層の微小な血管走行の描出を可能にした新しい画像診断手技である.

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