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早期大腸癌の画像診断~現況と将来展望

通常内視鏡による深達度診断

斉藤裕輔富永素矢藤谷幹浩

大腸癌FRONTIER Vol.2 No.4, 20-25, 2009

『Summary』 早期大腸癌に対する内視鏡治療か, 外科手術かの治療法選択に有用な通常内視鏡所見として, (1)浸潤度1,000μm以上の隆起型SM癌においては, 腫瘍の全体像として緊満所見, 内視鏡的硬さ, 凹凸不整, 粗造所見が, また, 腫瘍周囲の性状では皺襞集中, ひきつれ, 孤の硬化があげられた. (2)浸潤度1,000μm以上の表面型SM癌においては, 腫瘍の全体像として緊満所見, 内視鏡的硬さ, 凹凸不整, 陥凹内隆起, 陥凹内の凹凸, 粗造, 強い発赤所見が, また, 腫瘍周囲の性状では皺襞集中, ひきつれ, 孤の硬化, 台状挙上, 空気変形なし, 易出血性があげられた. これらの浸潤所見をいずれも認めない病変はM癌またはSM浸潤度1,000未満の病変と診断し, 積極的に内視鏡治療を考慮する. 一方, 浸潤所見を1つ以上認める病変はSM浸潤度1,000μm以上を疑い, 外科手術も考慮することで, 効率的な深達度診断が可能となる. 『はじめに』 表面型大腸腫瘍の発見頻度やSM癌に対する内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection;EMR)件数の増加に伴い1,2), 大腸SM癌における内視鏡治療の根治基準が変更されることとなった.

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