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目でみるてんかん

Extreme delta brush(脳波像について)

本多正幸池田昭夫

Epilepsy Vol.15 No.1, 6-8, 2021

抗NMDA(N-methyl-D-aspartate)受容体抗体脳炎(NMDA receptor encephalitis:NMDAR-E)は,2007年Dalmauらによって,卵巣奇形腫に随伴する傍腫瘍性脳炎として報告された1).NMDA受容体のNR1サブユニットのamino-terminal domain上にある,立体的エピトープを認識するIgG抗体によって生じる自己免疫性脳炎のひとつである2).前頭線条体経路と前頭前野ネットワークが侵されることで精神症状が前景となり,そのほか運動異常症,自律神経症状,てんかん発作,低換気などをきたすことが知られている.
てんかん発作は経過中70~80%の症例に合併するが,病初期にみられることは18%程度で,てんかん性放電が認められるのも15%ほどである3-6).初回のスクリーニングでは約30%で脳波上の異常がない6).小児例では,びまん性ないし前頭部優位の徐波化を呈することが報告されている3)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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