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Special Articles(Epilepsy)

1 Big dataとてんかん

成相宏樹

Epilepsy Vol.10 No.1, 19-22, 2016

「はじめに」Big dataとは,従来の媒体・手法では管理・処理しきれない膨大な量のデータで,高速でのデータ獲得,移動,そして解析が可能なものと定義される1).てんかん分野におけるBig dataにはたとえばデジタル脳波(頭皮脳波・硬膜下脳波・深部電極を含む),神経画像データ,電子カルテ上の基本的な患者情報などが挙げられる.本稿では現在てんかん分野ではどのようにBig dataが臨床面・研究面で活用され,一方でどのような解決すべき課題があるか具体的に解説する.
「1 Big dataの出現」過去数十年のあいだに情報科学技術は飛躍的な進歩を遂げ,医療データの処理・保存方法に大きな変化が生じた(図1).てんかん分野の代表的な例として脳波が挙げられ,1980年代以降からのデジタル脳波の出現によって,紙媒体の脳波記録は現在米国内ではほぼ皆無になっている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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