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治療とケア―症例から考える―

痛みを主徴とする部分発作

三枝隆博中奥由里子

Epilepsy Vol.9 No.2, 36-39, 2015

「症例提示」
「年齢,性別」66歳,男性.
「発達歴」出生,発達には異常なし.
「生活歴」アルコール:焼酎2~3合/日.
「家族歴」弟が20歳時に「ひきつけ」で死亡.
「既往歴」50歳以前から嗅覚低下,50歳から喘息に罹患した.62歳時慢性好酸球性肺炎,65歳時左緑内障と白内障,66歳時無症候性脳梗塞をそれぞれ指摘された.
「現病歴」X年2月から歩行時のふらつきに始まり,せん妄や幻視が出現し,アルコール離脱症候群として某病院へ入院した.約1カ月後に精神症状は改善し退院したが,2カ月後以降に右半身の発作性の不随意運動(右上下肢・右顎が急にびくっと動き右上肢を1~2秒伸展させる)が右上肢のしびれ感をともなって出現した.3カ月後から見当識障害や近時記憶障害が進行し(長谷川式認知症スケールでは18点),4カ月後,高度の発熱と全身強直間代発作をきたし救急搬送された.39.5℃と発熱を認め,神経学的にはJCS200,両側上肢で強直間代発作を認めた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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