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治療とケア―症例から考える―

てんかんの治療中に急性腎不全を発症した幼児

石井和嘉子大塚頌子

Epilepsy Vol.9 No.1, 34-37, 2015

「症例提示」
年齢,性別
5歳,男児.

既往歴・現病歴
3カ月時に両側前頭部に硬膜下血腫を認め,血腫吸引術後からフェノバルビタール(PB)が開始された.9カ月で症候性West症候群を発症し,PBを漸減中止し,バルプロ酸(VPA),クロナゼパム(CZP)が追加された.11カ月時に合成ACTH療法が行われ,以降はゾニサミド(ZNS)9mg/kg/dayにて約2年間は発作が完全に抑制された.3歳11カ月時シリーズ形成性スパスム,強直発作,ミオクロニー発作が出現し,5歳で当科に紹介された.

発達歴
頸定4カ月,独歩1歳6カ月,有意語なし.

家族歴
特記事項なし.

身体所見
身長,体重,頭囲正常,歩行は可能で,神経学的所見に異常なし.

入院時検査
血液・髄液一般検査に異常なし.尿検査は,pH 6.5, 尿潜血陰性, 尿中Ca/Cr比0.1.遠城寺式発達検査でDQ 18.4.覚醒時の発作間欠時脳波は一部hypsarrhythmiaを呈し,睡眠によりてんかん発射は増加し,時に広汎化し緩徐性棘徐波,多棘徐波を認めた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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