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ARVO2023

山田桂子

Frontiers in Dry Eye Vol.18 No.2, 24-25, 2023

十分なビタミンの摂取は目の健康に不可欠であり,ドライアイにおいても重要な役割を担う可能性があると期待されている。本研究では,食事からのビタミン摂取とドライアイリスクとの関連を明らかにすることを目的として大規模集団での横断研究が行われた。対象は,オランダの大規模な多世代コホート研究であるLifelinesから51,551人(女性60%,平均年齢51.2歳)が参加した。ドライアイの評価には,Women's Health Study (WHS)のドライアイ問診票を用いた。この問診票では,臨床医によるドライアイの診断歴があるか,強いドライアイ症状があるか(目の乾き症状と刺激症状の両方が「よくある」または「常にある」)によってドライアイを定義している。サプリメントを除く食品および飲料からのビタミンA,B2,B6,B12,C,Eの1日当たりの総摂取量を調査するため,食物摂取頻度調査票(Food Frequency Questionnaire)を用いた。ドライアイとビタミン摂取量の関係は,人口統計,BMI,喫煙状況,ビタミンサプリメントの使用,その他48の項目で調整したロジスティック回帰分析を行った。また,米国国立衛生研究所(NIH)の勧告に基づくビタミンの推奨摂取量を満たすこととドライアイとの関連も調査した。さらに,サプリメントの使用から生じる可能性のある影響を除去するために,サプリメントを使用していない人のみについても,全体とは別に分析を追加した。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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