ドライアイは多因子による疾患であり,その原因の一つに加齢性涙液分泌の低下がある。一方で,マウスにおいては加齢変化として涙腺におけるリンパ球浸潤を伴う組織破壊が起こるが,涙液分泌量はむしろ増加することが知られている。しかし,その詳細なメカニズムは明らかになっていなかった。本論文において,我々は老齢マウスや高脂肪食負荷マウスを用い,この涙液分泌量増加は加齢に伴う体重増加や糖代謝・脂質代謝異常などに依存しないことを明らかにした。
「KEY WORDS」加齢,老化関連T細胞,peroxisome proliferator-activated receptor gamma(PPARγ),アディポネクチン
「KEY WORDS」加齢,老化関連T細胞,peroxisome proliferator-activated receptor gamma(PPARγ),アディポネクチン