<< 一覧に戻る

総説

ドライアイモデル動物における酸化ストレス

樋口明弘

Frontiers in Dry Eye Vol.10 No.2, 16-21, 2015

「はじめに」眼表面は直接外界に面しているために,そこから様々な影響を受けている。これらは物理的,化学的,生物的要因に区分でき(表1),涙液にはこれらの刺激要因から眼表面を保護するために,様々な抗酸化物質が含まれている(表2)1)-2)。さらに角膜上皮には抗酸化ストレスタンパク質,解毒代謝酵素が発現しており,角膜機能の正常維持に寄与される(表3)3)。現在,酸化ストレスは様々な疾患の発症要因,増悪因子であることが明らかとなっており,ドライアイにおいても,外的および内的要因で生じた酸化ストレスが,その発症要因の1つであることがわかってきた。本稿では,ドライアイ発症と活性酸素の関連性について動物モデルを題材として考察してみた。
「活性酸素」活性酸素は,一般的な酸素分子である三重項酸素より反応性に富む酸素誘導体の総称であり,一重項酸素,スーパーオキシドアニオンラジカル(スーパーオキシド),過酸化水素,ヒドロキシルラジカル,一酸化窒素などが含まれる。酸素分子が一電子還元を受けることによって生じるスーパーオキシドは高い反応性を持つラジカルである。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る